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アジレント・テクノロジーの社会貢献活動 - 「科学の甲子園全国大会」の協働パートナー

2019年5月28日

 
  第8回全国大会 実技競技2「糖を問う」の様子

「中高生の理科離れが進んでいる」、「科学好き生徒が切磋琢磨し評価される場が少ない」-国立研究開発法人 科学技術振興機構 (JST)では、このような実態を是正すべく、高校生を対象に、科学技術、理科、数学などの知識や技能を競う「科学の甲子園 全国大会」を2012年から開催しています。甲子園という名称は、高校野球の全国大会にちなんだもの。科学部向けの甲子園という思いが込められており、ゆくゆくは理数好きの高校生が目指したいと思う大会に育て上げたいといいます。「社会においても課題に1人で取り組むことは少なく、他の人々と協力しながら解決していくことが多い」(JST)ことから、科学の甲子園もチーム戦の形をとっています。全国規模の理数系コンテストで、しかもチーム戦というのはほかに例を見ない大会と言えます。科学の楽しさやチームワークを体現できるこの大会に、アジレント・テクノロジーは、2016年からこの大会を協働パートナーとして支援しています。

2018年の科学の甲子園 都道府県大会は、47の全都道府県で開催され、合計で709校9075人の生徒が参加しました。都道府県大会を勝ち抜いた47チーム361人の生徒は、2019年3月に埼玉県さいたま市で開催された全国大会に参加し、理科、数学、情報等の複数の分野の筆記試験と実技3競技の総合点で順位を競いました。優勝は、愛知県の海陽中等教育学校でした。「糖を問う」と題された実技競技では、旋光度計、フェーリング液の還元、薄層クロマトグラフィー (TLC) を用いて、5種類の未知の糖類溶液が何かを推定しました。化学分析事業を展開するアジレント・テクノロジーでは、この競技で優れた実験スキルを発揮した秋田県立秋田高等学校にアジレント・テクノロジー賞を贈りました。

科学の甲子園には、中学生版として「科学の甲子園ジュニア」という大会もあります。過去に科学の甲子園ジュニアに参加した生徒の中には、「高校生になったら科学の甲子園に出たい」と思い、科学の甲子園の常連校を志望した生徒もいるとのことです。また、科学の甲子園の企画時には「代表生徒が良い思い出を残し、交友関係を築ける大会」という目標が掲げられていましたが、出場者の間で交友関係が今も続いているといいます。第2回大会出場者が中心となって、自発的に同窓会が発足しているといいます。夏に同窓会を開催してポスターセッションを行い、共同研究の可能性を探るなどの動きも出ています。

JSTでは、「科学的リテラシーの育成と科学技術系人材の育成は国をあげての重要事項」と話しています。そこで、JSTでは次世代人材育成事業として、科学の甲子園を含む科学技術コンテストの推進事業のほか、ジュニアドクター育成塾、グローバルサイエンスキャンプ (GSC)、スーパーサイエンスハイスクール (SSH)、女子中高生の理系進路選択支援プログラムなどを実施しています。アジレント・テクノロジーも20年近くにわたって小学生向けの理科教室や高校生向けの分析化学体験教室などの実施により、科学技術の振興に向けた社会貢献活動を実施してきています。

科学の甲子園についての詳細は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
https://koushien.jst.go.jp/koushien/index.html

関連情報

  公式サイト 科学の甲子園
 

 

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