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大気中に舞う花火! 注意が必要?
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2018年7月18日
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花火の大気に対する影響は?
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かつて、このブログでは、花火の残留物が飲料水に与える影響についてご紹介しました。それでは、皆さんが吸う空気への影響はどうでしょうか?
タイ、中国、日本の研究者らは、花火大会で空中に放出される毒性金属について研究しました。アジレントの誘導結合プラズマ質量分析計を用い、31種類の金属の濃度を分析しました。
研究者らは、鉛 (Pb)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛 (Zn)、ヒ素(As)、カドミウム(Cd)、バナジウム(V) 、マンガン (Mn) のレベルに関連する総合リスクは、国際ガイドラインに記載された基準よりもかなり低いことを突き止めました。しかしながら、 ヒ素およびクロムに関連する生涯がんリスクは、米国環境保護庁の定めるガイドラインを超過していました。
アジレントブログの以前の投稿で、花火の火薬として用いられる環境汚染物質である過塩素酸塩について言及しました。別の研究では、中国の研究者らが、国中で収集したほこりサンプルを比較しました。 過塩素酸塩の分析には、アジレントのトリプル四重極LC /MSが用いられました。
研究者によると、屋内と屋外、そして中国北部と中国南部で、過塩素酸塩のレベルに大きな違いは見られませんでした。しかしながら、冬季は、夏季に比べて、きわめて高い濃度でした。(中国では、冬に花火を使った祝賀行事が多く行われます。)
そのため、「中国では、夏季よりも冬季に過塩素酸塩の潜在的なリスクが高まる。」ということを研究者らは発見しました。
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