2018年8月21日
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環境面で新たな脅威に直面するジャイアントパンダ
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ジャイアントパンダは地球上でもっとも有名で認知度の高い動物の1つです。ジャイアントパンダは、絶滅の危機に瀕した動物の1つでもあります。この希少動物の生息域は減少しており、中国の3つの省の高山地域のみとなっています。野生のジャイアントパンダの生息数はわずか1800頭です。
さらに悪いニュースがあります。高濃度のヒ素が、これらの省の地下水から検出されました。その結果、ジャイアントパンダは高濃度のヒ素に晒されています。水からだけでなく、この水で育った竹からも。
オーストリアおよび中国の研究者らは、「ジャイアントパンダの健康は、ヒ素との慢性的な接触から悪影響を受けているのか。それとも、環境にある程度適合しているのか。」という点について知りたいと考えていました。
研究者らは、アジレントのICP-MS、トリプル四重極ICP-MS、HPLC を使用し、野生のジャイアントパンダの尿と便を調査しました。
いくつか良いニュースがあります。ジャイアントパンダは、摂取したヒ素の90%をジメチルアルシン酸 (DMA) として尿により体外へ排出できることを発見しました。同様に、便サンプルには、70%の無機ヒ素と30%のDMAが含まれていました。
言い方を換えると、ジャイアントパンダはヒ素を代謝し、大部分を体内から追い出す方法を見つけていたわけです。
「これは、ジャイアントが取り込んだヒ素を非常に効率的にメチル化し、排出する独自の方法を有していることを示しています。これは、野生のジャイアントパンダの生存に欠かせないことかもしれません。なぜなら、この地域の一部はヒ素で汚染されているからです。」と研究者らは書き記しています。
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