2018年8月14日
|
|
|
ご存知でしたか? 植物は匂いを感知することを。
|
ご存知でしたか? 植物は移動できませんが、自己を守ることができます。植物には感覚器はありませんが、匂いを検出することができます。
米国、スイス、ドイツの研究者らがこの現象について研究を進めてきました。
この研究者らが最初に発表したのは、セイタカアワダチソウという植物と、その知られた捕食者であるハエに対する反応でした。このハエはアキノキリンソウの葉を食べ、植物に害をもたらすことが知られています。しかしながら、この植物が前もってハエ固有の匂いに晒さらされると、この捕食者に対して防衛体制を築くことができたのです。この匂いに晒されたアキノキリンソウは、産卵場所を探すハエにしばしば見過ごされてしまいました。「事前警告を受けた」アキノキリンソウは、葉へのダメージも少なかったのです。どうしたものか、この植物は、自己をハエにとって望ましくないようにしてしまいました。
別の言い方をすれば、この植物は捕食者の匂いを特定し、それに反応することができたのです。我々が「鼻」や「脳」と呼んでいるものがないにもかかわらずです。
その後の研究で、研究者らはアキノキリンソウが検出している匂いを探し出すことに成功しました。研究者らは初めに、90匹のオスのハエを小さな部屋に閉じ込め、浮遊する化合物を選り分けました。次に、植物が反応を起こした化合物 E-conophthorin を分離しました。
研究者らは、アジレントのガスクロマトグラフ、 水素炎イオン化検出器、カラムを使用して、 放出されたサンプルを分析しました。
研究者らは、この植物は攻撃が差し迫ったときにのみ、その防衛機構を作動させることで、エネルギーを保護することができると信じています。しかし、さらなる研究が待たれます。この植物はどうやって特定に匂いを検出するのでしょうか? どうやって、自己を捕食者にとって魅力的でない植物にしているのでしょうか?
「好奇心をかき立てる発見ではあるものの、我々は現在のところ、自然界において植物が匂いに反応するという事象やその重要性についてほとんど分かっていない。」と研究者らは記しています。
|