2018年7月10日
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こうやって、プラスチックが我々の体内に取り込まれていきます。
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「あなたの体は、あなたが食べたものでできている (You are what you eat)」という言葉に真実が含まれているとしたら、私たちは心配しなければならないでしょう。我々の食物連鎖には、次第にプラスチックが含まれるようになってきています。最近のブログで、PETボトル中のプラスチックという記事を投稿しました。
現在私たちは、ナノサイズの粒子から、マクロサイズのごみまで、とんでもない量のプラスチックを環境に放出しています。今年のアースデイ (4月22日) のテーマは、「プラスチック公害を終わらせよう (End Plastic Pollution)」 でした。
- 毎年、3億トン以上のプラスチックが生産されています。過去10年で生産された総量は、20世紀に生産された総量を上回ります。
- 第2次世界大戦以来、50億トンのプラスチックが生産されてきました。これは、地球全体を食品用ラップで覆い尽くしてしまえる量です。
- プレスチックごみは、今や地球上のあらゆるところに存在します。北極海にもプラスチック粒子が凍った状態で発見されています。かつては、北極海は無事だと考えられていました。
( Environmental Health Newsおよび The Guardianのデータによる)
環境中のプラスチックは、魚や鳥が口にします。海洋環境では、「プラスチック破片は、動物性プランクトンからヒゲクジラまで、数百種類もの生命体に取り込まれています」(Science Advances)。最近、浜に打ち上げられたクジラの胃の中からは、64ポンド(約29キログラム)のプラスチックとごみが見つかりました。
人間が魚や肉を口にすると、人間の体内にもプラスチックが蓄積されます。90 %以上の人の体内には、測定できるレベルでこれらの化合物が存在しています (EHN)。プラスチックに含まれる化学物質は心臓病、糖尿病、ホルモン生成に影響があることが示されています。
科学者らは、なぜ動物が通常の食料ではなくプラスチックを食べるのかを調査しました。米国の研究者らは、海の香りをつけたマイクロプラスチックは、海の信号物質に似た香りを実際に発することを発見しました。 これが原因で、海の動物は通常の食料を食べていると考えてしまうわけです。
研究者らは Agilent/HPのガスクロマトグラフ、 化学発光硫黄検出器、カラムを使用して、化学的に臭気分析を行いました。
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