誰よりも人命を救った人物

	天然痘ワクチンを開発したEdward Jenner博士

5月14日は、医学の歴史において重要な意味を持つ日だと言えます。

1700年代後半、英国の医師、Edward Jennerは天然痘の根絶に没頭していました。天然痘は、当時、主な死因となっていました。酪農従事者は天然痘に対する免疫を持っていることが知られていましたが、その理由は不明でした。Jenner博士は、酪農従事者が頻繁に牛痘に罹ることに着眼。牛痘によってできた発疹が、致死率の高い天然痘から身を守っているという理論を打ち立てました。

1796年5月14日、Jenner博士は牛痘の発疹から膿を取り出し、8歳の少年に注射してみました。天然痘に触れる機会が何度もあったものの、その少年に感染することはありませんでした。Jenner博士は1798年にこの発見を公表しましたが、英国政府がワクチンを推奨する法律を可決したのは1840年のことでした（vaccineという英単語は、ラテン語で「牛から」の意味）。

19世紀、20世紀に、世界的にワクチンキャンペーンが展開された結果、1979年に天然痘の根絶宣言が行われました。今日、Edward Jennerは「免疫学の父」と言われます。彼の貢献は、有史来、もっとも多くの人命を救ったと考えられています。

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