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アジレント・テクノロジー、がん臨床研究を進展させる革新的な製品を発表

 

 

HaloPlex HS ターゲットエンリッチメント・システムにより、変異検出のスピードと正確性を向上

2015年4月8日

 アジレント・テクノロジー株式会社(社長:合田 豊治、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、がん臨床研究のスピードと正確性を向上する新製品「HaloPlex HS ターゲットエンリッチメント・システム」を発表します。

この製品によりがん研究者は、腫瘍サンプル内の存在頻度の低い疾患関連変異の検出を迅速かつ高い信頼性で行うことが可能となります。これは、がん治療の研究において不可欠な情報となりうるものです。

HaloPlex HSターゲットエンリッチメント・システム

HaloPlex HSはアンプリコン(増幅産物)シーケンスをベースにした高感度なターゲットシーケンシング手法で、当社の有するHaloPlex技術を進化させたものです。

今、がん研究においては固形がんおよび血液がんにおいて存在頻度の低い体細胞変異を正確に特定することが、臨床研究における最も困難な課題の1つとなっています。当社では、この課題解決に向けて、増幅中に生じる変異と元のサンプル中の変異とを区別できるこの革新的なターゲットシーケンシング手法を開発しました。

HaloPex HSでは増幅中に生じる変異と元のサンプル中の変異とを区別し、存在頻度の低い変異を正確に検出するため、100万を超える分子バーコードを使用しています。この分子バーコードによる低頻度の変異の検出は、固形がん等の不均一な検体を研究対象にしているがん研究者には特に重要です。がん組織内のサブクローンにがんの根本原因となる遺伝子変異が含まれている可能性があるからです。

ワシントン大学(米国ミズーリ州セントルイス)の分子病理学研修のディレクターを務めるエリック・ダンカベージ (Eric Duncavage) 博士は次のように語っています。
「我々は全身腫瘍組織量のモニターにおいて、存在頻度1%未満の変異を検出するための、非常に高感度で、効果的かつ高速な手法を必要としていましたが、HaloPlex HSはこの研究用途に適した製品であることが分かりました。私はHaloPlex HSが、臨床研究において、低存在頻度の変異を正確に検出するための新しい標準的手法になるのではないかと期待しています。」

 当社の診断・ゲノミクスグループ担当プレジデントであるヤコブ・タイセン (Jacob Thaysen)は次のように語っています。
「がんは複数遺伝子の変異によって引き起こされる複雑な疾患です。その遺伝子変異の多くは存在頻度がきわめて低くなっています。このたび、当社のシーケンシングソリューションに追加された新製品は、がんに関連する重要な変異を高い信頼性で検出できる新しいソリューションを提供します。ダコが提供する業界をリードするがん診断ツールとあわせ、当社独自のソリューション群は、疾患研究から診断まで、がんに関する包括的な知見を得る目的でご利用いただけます。」

アジレント・テクノロジーについて

アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、ライフサイエンス、診断、応用化学市場のグローバルリーダーで、“Premier Laboratory Partner for a Better World”というビジョンを掲げています。100か国以上のお客様と取り引きがあり、ラボのワークフロー全般にわたって、装置、ソフトウェア、サービス、消耗品を提供しています。2014年度の売上高は40億米ドルでした。従業員は全世界で12,000人となります。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。

http://www.agilent.co.jp


※このプレスリリース中の「アジレント・テクノロジー」、「アジレント」、「当社」は、文脈により、「アジレント・テクノロジーズ・インク」、その日本法人や各国の法人、グループ全体を指すことがあります。

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http://www.agilent.co.jp/newsjp

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